かねせい水産

スタッフブログ

HOME 沼津ひもの企画展2
沼津ひもの企画展2

 4月15日に御用邸に行った時に見たひものの企画展がとても良かったので、又行ってしまいました(笑)



 江戸時代後期に歌川(安藤)広重が描いた「東海道五十三次」の沼津に、鰹節を日干しする模様が描かれています。色々な文献によると古代より鰹節が作られていたようです。
 ひものについては、1768年の「古例式」に「ひらき物」と記されていて、沼津における「ひらき」と言う言葉の初出と考えられとか、歴史を感じるなぁ
資料も展示して有りました。

 刃が薄い開き包丁です。
 国指定資料には「重信」と「正秀」が有り、左3本は「重信」です。
 砥石で研ぎながら使用すると1年~1年半位で駄目になります。今も同じく1年位で交換です。
 開いたアジを並べ、水洗いし、塩汁に浸け、もう一度水洗いする工程で使用したセイロです。
 側面にも穴をあけ、通水・排水性を良くしたとは、昔の人の知恵は素晴らしい顔01


 出荷はアジの開き30枚を木箱に入れ、上下に紙を置き、木箱4~6段重ねて蓋をしてから、わら縄で荷崩れしないように縛ったそうです。縄を切る専用の包丁も有りました。




 沼津の水産加工の歴史は古く、昔から海と共に生きて来たと、改めて認識しました。ひもの作りも先人たちのお蔭で、今こうして美味しい干物が出来ていると思うと、中々考え深いものが有りました。